干物OLのグータラひとり暮らし生活
女性の一人暮らしってどんな感じ?その実態を探る為、今回は、横浜市戸部駅にお住まいの齋藤さんのお家をお邪魔させて頂きました。
横浜駅、みなとみらい駅にほど近い好立地
齋藤さんがこのお部屋に越されてきたのは約1年前。横浜へもみなとみらいへも歩いていける立地なのに、うるさくない。そんな立地が好きだったことからこちらのお部屋を選んだそうです。
お部屋探しをした時は、料理が好きなので、キッチンが広い設備が良い、けれども、そんなに予算も上げられない。そこで、築年数が古めの物件で探してみたところ、賃料70,000円、バストイレ別、独立洗面台付き、充実したキッチン設備の本居室に出会ったそうです。
ネック点としては、洗濯機置場が室外なことなのですが、逆に洗濯機を回す音が気にならないと、そんなにネック点にはなっていないご様子。
それにしても、賃料70,000円+駅徒歩3分圏内にしては、広い・・・!
築年数をあえて古くしてみて、その古さを感じさせない内装にインテリアで仕上げるのは、予算が限られている一人暮らしならではの知恵ですね。
一人暮らしをされて、丁度一年くらいですが、一人暮らしが大好きという齋藤さん。「誰にも気を使わずに、オフの時部だけの時間を持てるのがとても良い。」
そう言いながらも、一方で一人の時間に孤独を感じる事もあるそう。
「一人になったからこそ、今まで周りにいてくれた人たちの有り難さを感じる事が出来た。仕事の仲間とか、家族とか。実家で暮らしていた頃は寂しさを感じないので、誰かを大事に思っている自分に気づく事が出来なかった。」
そう、一人暮らしの醍醐味は自分の時間を楽しめる事でありながらも、時に孤独さを感じます。けれども、そういった寂しさを感じるからこそ、傍にいてくれた人たちのありがたみを感じ、人を大事にしていこうという心が養われていく気がします。
「次の引っ越しは結婚かな。そういうきっかけがないとここからは引っ越す気がないです。この部屋がとても好きで、勤務先からは遠いけれども、普段仕事でぼろぼろでも、この落ち着く家でグータラ出来るバランス感が今の私には大事。」
「この場があるから、仕事を一生懸命頑張れる。場所が遠くても、ここは空気が違う。平日は寝るだけになりがちだけど、土日は船の汽笛が聞こえてきたり、夜は窓からランドマークが見えたり、天気の良い日は富士山が見えたり、そんな都心と自然のバランス感が入り交じっているこの部屋が好き。」
お部屋探しは「優先順位」
お部屋探しは、”捨てる”ものと”捨てない”ものを、明確にすることが大事ですが、齋藤さんはそれをバランス良く選択されたご様子。”捨てたもの”は、勤務地へのアクセスや、室内洗濯機置場、築年数の新しさ、収納。”捨てなかったもの”は、好きな街に住むこと、充実したキッチン設備、バストイレ別、そして予算。
収納がほとんどないお部屋なのですが、お気に入りの洋服やアクセサリーはあえてしまわずに見せたり、ベッド下を上手く有効活用しています。
また、キッチンと寝室の間に扉があったのですが、キッチンにも日が入るようにあえて取り払ってしまったそう。
「自分の中で優先順位がわりと明確に出来ていたので、このお部屋に出会ったときは、ここじゃなきゃ嫌だ。と思いました。」
実は、同じ建物内の他の居室にお申し込みをされていたそうなのだけど、他の人とかぶってしまったそうで、退去予定だったこちらのお部屋を選ばれたそう。ドアを開けた瞬間に何となく感じた運命的なお部屋です。
料理がお好きというだけあって、キッチングッズが充実。こうしたグッズは300円均一等で揃えられたそうですが、見た目も可愛く、料理を楽しんでされている様子が目に浮かびます。
20代後半女子の悩みどころ
一人暮らし生活は楽しんでいるものの、20代後半は悩みの時期という齋藤さん。
「実家は宮城なので、周りの人たちはどんどんと結婚しているけれども、周りを見ながら、仕事をしつつ、旦那を支えつつ、それは本当に自分の姿なのだろうか?という疑問を感じている近頃です。」
ん・・・・この悩みはきっと20代後半の女性なら、多くの方々が抱えた事があるんじゃないでしょうか。結婚・家庭・仕事、それにより失われていく自分だけの時間。
「それでも、一人の先にある、次のステップに向けて、いろんな事をインプットして、様々な人たちに出会っていきたいと思っています。自分だけの時間から、自分以外の人とともに生きていく時間の為に。」
”自分以外の人ととも”に、それは、パートナーであったり、仕事仲間であったり、また30代に入ると少し仕事に余裕が出る事から、外に活動を広げて出会っていく人たちであったり、将来的には子どもの事かもしれない。
「今は20代後半の働く女子の悩みこじらせ代表みたいですが。笑」
そう笑う齋藤さん、そう言いながらも、次のステップへ向けて、外へ活動の場を広げていっているそう。
「仕事とは別に、東北復興の為に生産者と販売者を繋ぐNPO団体で今度働く予定です。」
「今は様々な世界を見て、私が何を目指していきたいのか探していきたい。」
あれ?題名は干物OLのグータラひとり暮らし生活だったはずですが・・・なんだか、こちらまでもっと前に向かっていきたい。そう思ってしまう取材時間で、最後はちょっと背筋が伸びてしまいました。
色々と伺えてとても楽しかったです。齋藤さん、ありがとうございました。
(取材担当者:石岡)